No.013
特定のレコードのみ最初に並べ、他のレコードは普通に並べ替えする
2003/2007/2010/2013/2016
クエリの並べ替えでは、設定されている左のフィールドが優先にになります。これは原則です。
その原則を守りながら変則な並べ替えを行ってみましょう。
例えば、あるフィールドで昇順にも降順にも該当しない特定のレコードを先に並べ、その他のフィールドは通常の昇順などに並べます。
今回は、[F1]フィールドの特定のレコード「B」を最初に並べ、[F3]フィールドで昇順の並べ替えを行います。
では、操作です。
クエリをデザイン ビューで開き、特定のレコードかどうかを判別できるような演算フィールドを、通常の並べ替えを行うフィールドより左に新しく作成します。
IIf関数を使用して条件を設定し、特定のレコードは1、そうでなければ0などと返るようにします。
今回は、特定のレコードが[F1]フィールドの「B」ですので、次のような式を設定します。
式1: IIf([F1]="B",1,0)
式1と書いているフィールド名部分は任意です。
ここで一度、データシート ビューにして確認しましょう。
作成した演算フィールドは今回降順に設定、[表示]のチェック ボックスはオフにします。
これによって、演算フィールドの特定のレコードが最初に並ぶようになりますが非表示となり、本来の[F1]フィールドで表示されます。
あとは残りの通常の並べ替え設定を行ないます。
結果は次のとおりです。
ちょっとした工夫で、変則な並べ替えも可能になります。