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No.004

全角の英数字を半角にするには、またはその逆 《ASC・JIS》

2003/2007/2010/2013/2016/2019

データを回収し集約したときや、過去のデータと照合するときなど、入力値の全角半角などが揃わずヒットしなかったり、計算が合わなかったりすることがあります。
Excel にとって全角半角の違いは、VLOOKUP 関数、COUNTIF 関数をはじめ多くの関数などで違うデータと扱われます。
例えば、取引会社コードの「T-0101」と「T-0101」、Tだけ前者が半角、後者が全角です。
これがたくさんのデータの中にあったとすると、パッと見ただけではわからないです。
そのデータで取引会社ごとでの集計をしようとすると、半角Tと全角Tの取引会社は別会社となり、計算が違ってきてしまいます。
たくさんの取引会社を抱えている場合、気付かず請求書を2通送ってしまうなど、管理ができていないことが露呈してしまいますね。

前置きが大変長くなりましたが本題です。
セルに入力されているデータの全角の英数字をすべて半角に変換したい、というお問い合わせです。

揃えるときには関数を使用します。とても簡単です。
例えば、A2よりデータが入力されているとし、全角文字を半角に揃えてみます。
全角文字を半角に変換する ASC 関数(分類: 文字列操作)を使用します。読みは「アスキー関数」です。

関数を挿入するための列を、1列任意に用意します。
用意した列の2行目に文字列操作関数の ASC 関数 を挿入します。
ASC 関数 の引数は1つ、変換対象の文字列(セル)です。

  =ASC(A2)

ASC関数

あとは、数式をA列のデータ分コピーします。

ASC関数

全角を半角にするのは ASC 関数 ですが、その逆、半角を全角にするのは JIS 関数(分類: 文字列操作)です。
使い方はASC関数に同じ、引数には対象の文字列(セル)を指定します。

1点、気を付けていただきたいのは、カタカナも全角と半角がありますので、関数の変換対象となり変換されます。

ヘルプmemo

<ASC 関数>(関数の分類: 文字列操作)
全角の英数カナ文字をを半角の英数カナ文字に変換します。

数式:
=ASC(文字列)
引数:
・[文字列] ...変換する文字列を含むセル参照を指定

<JIS 関数>(関数の分類: 文字列操作)
半角の英数カナ文字をを全角の英数カナ文字に変換します

数式:
=JIS(文字列)
引数:
・[文字列] ...変換する文字列を含むセル参照を指定
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