No.010
循環参照を解決するために
2003/2007/2010/2013
数式を扱うにあたってありがちなエラーが、循環参照です。
循環参照とは、数式が入力されているセル自体が数式の計算の対象(引数)となっていて、計算が収束しない状態のことをさします。
つまり答えのセルと引数のセルがループしているような状態です。
循環参照となってしまった場合には、即座に、または開くときにExcelがエラーメッセージを表示してくれます。少しびっくりするエラーです。
解決するには、循環しているセルがなくなるよう数式を修正します。
どこが循環参照の問題となっているセルかがわからない場合、ステータス バー左下に表示されるのと、
[数式]タブ-[ワークシート分析]グループ-[エラーチェック]▼-[循環参照]を選択すると原因となっているセル番地が表示され、クリックするとその番地にジャンプします。
循環参照となっているセルを選択し、[数式]タブ-[ワークシート分析]グループの[参照元のトレース]ボタンをクリックすると、青い矢印が表示され、循環参照のセルが参照しているセルを確認することができます。
[参照先のトレース]ボタンは、同じく青い矢印で、循環参照のセルが参照されているセルを確認できます。
これらトレースのボタンは、循環参照をたどりながら原因究明する手助けとなります。
トレースの青い矢印を消したいときは[トレース矢印の削除]ボタンを使用します。
最終的に、ステータス バーに「循環参照」が表示されなくなるまで、丹念に数式の修正を行う必要があります。
Excel2003では、
循環参照の基になるセルを調べるには、[循環参照]ツールバーを使います。