No.002
左から(右から・途中から)決まった文字数の文字列を取り出す 《LEFT・RIGHT・MID》
2003/2007/2010/2013/2016/2019
Excelには、セル内のデータの一部を取り出すための関数が用意されています。
左から取り出すときは LEFT 関数(関数の分類: 文字列操作)、右から取り出すときは RIGHT 関数(関数の分類: 文字列操作)、途中から取り出すときは MID関数(関数の分類: 文字列操作)です。
このうち、LEFT 関数と RIGHT 関数は、右と左の違いだけで、引数のパターンが同じです。
1つ目の引数は [文字列] で取り出す元となるセルを指定、2つ目の引数は [文字数] で取り出す文字数を指定します。
では、セルA2のデータより、左から3文字、右から4文字、それぞれ取り出してみましょう。
左から3文字は、LEFT 関数を使用して求めます。
=LEFT(A2,3)
右から4文字は、RIGHT 関数を使用して求めます。
=RIGHT(A2,4)
ここで1点、気をつけたいことがあります。
これら関数の答えは文字列となることです。セルの左揃えで結果が表示されています。
特にB列の答えは、「1」とならずに「001」と文字列です。答えを数値化したい場合は、VALUE 関数(関数の分類: 文字列操作)で変換してください。
VALUE 関数で数値化する方法は、ヘルプ「数字文字列を数値にする(関数編) 《VALUE》」をご参照ください。
では次に、引数が1つ多いMID 関数をご案内します。
MID 関数は、文字列の何文字目から文字数分、途中にある文字列を取り出すことができます。
1つ目の引数は対象の [文字列]、2つ目は取り出す [開始位置]、3つ目は取り出す [文字数]です。
では、セルA2からの同じデータで、5文字目からの2文字を、MID 関数を使用して取り出します。
=MID(A2,5,2)
これらの関数は、取り出す文字数などが決まっていることが使用できる条件となります。
例えば、引数[文字数] に別の関数をネストし、取り出す文字数を導き出すようなこともあります。
ヘルプmemo
<LEFT 関数 / RIGHT関数>(関数の分類: 文字列操作)
文字列の先頭(左) / 末尾(右)から指定された数の文字を返します。
- 数式:
- =LEFT(文字列, 文字数) / =RIGHT(文字列, 文字数)
- 引数:
- ・[文字列] ...取り出す文字を含む文字列を指定
- ・[文字数] ...取り出す文字数を指定、省略すると1を指定したことになる (省略可)
<MID 関数>(関数の分類: 文字列操作)
文字列の指定した位置から、指定された数の文字を返します。
- 数式:
- =MID(文字列, 開始位置, 文字数)
- 引数:
- ・[文字列] ...取り出す文字を含む文字列を指定
- ・[開始位置] ...取り出す文字列の先頭文字の位置を指定
- ・[文字数] ...取り出す文字数を指定