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No.003

VBAで出てくる基礎用語について教えて

2003/2007/2010/2013

VBAを始めると、まずは用語がいろいろ出てきて戸惑います。
基本的に用語はいずれ覚えるでいいと思いますし、記述して動作すればまずはそれでよしです。
しかし理解があればさらによし、ということで今回は簡単に説明しておきたいと思います。

<VBAとVBE>

最後のAとEが違うだけですが、VBAは「Visual Basic for Applications」の略でプログラミング言語のことです。
VBEは、「Visual Basic Editor」というVBAを記述するためのエディタです。
Excelからショートカット キー「Alt」+「F11」で開いてくる、ExcelをはじめとするOfficeと連携したVBAを記述するためのプログラムです。
つまり、VBEにVBAで記述します。

VBE

<プロジェクト>

プロジェクトとは、プログラムの管理単位といったところでしょうか。
Excelの場合は、ブックことで管理されています。
上図VBEの左上、プロジェクト エクスプローラーを見ると、ブックを複数開くと「VBAProject (ブック名)」としてブック単位に階層が表示されています。

<モジュール>

モジュールは、プロジェクトの構成要素であり、VBAを作成していく専用シートのようなものです。複数作成することができ、標準モジュールなど、種類ごとにフォルダーに分類されます。
マクロ記録した場合は、標準モジュールにできますね。

<プロシージャ>

プロシージャは、動作する最小単位のプログラムのことです。
1つのモジュール内に複数のプロシージャを記述することができます。

ここまでをまとめると、プロシージャをたばねたものがモジュール、モジュールをたばねたものがプロジェクトです。

では、記述していく中での用語をいくつか確認しておきましょう。

<オブジェクト>

Excelには、ブック、シート、セルなどの構成要素があり、オブジェクトと呼びます。
オブジェクトとは、操作対象となるものです。
ブックを開く、セルを選択する、などブックやセルなど操作の対象がオブジェクトです。

<プロパティ>

Excelでは、対象を指定して命令を与えて操作します。その命令のうち、オブジェクトが持っている属性の設定がプロパティです。
例えば、セルの値やフォントの色、シートの表示状態などがそうです。
つまり、属性とは状態のあり方といえばわかりやすいでしょうか、形容詞的な命令がプロパティです。

<メソッド>

プロパティと違い、対象を選択するとか、削除するとか、動詞的な命令がメソッドです。

ではまとめましょう。

Excelを操作するにあたって、操作の対象がオブジェクト、オブジェクトに命令を与えるのがプロパティもしくはメソッドとなります。
VBAの構文は、単純に表現すると
  対象.指示
つまり、
  オブジェクト.プロパティ
  オブジェクト.メソッド
という形をとります。
実際はプロパティに設定値があったり、メソッドに引数があったりと、それぞれのプロパティやメソッドで書き方がありますので、あとは1つ1つ書きながら覚えていきましょう。

関連ヘルプ

セル、セル範囲を参照する 《Range・Cells・Rows・Columns》
フォントの書式を設定する 《Font》
VBAでワークシート関数を使用する 《Value・Formula・FormulaR1C1》
セルに塗りつぶしの色を設定する 《Interior.Color》
ワークシート関数の答えをセルに出さないで取得する 《WorksheetFunction》
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