No.040
ファイルサイズが異常に大きく、すぐに固まったり強制終了となってしまう
2003/2007/2010/2013
データ量もさほどなく(行数や列数が少しスクロールすれば見渡せる程度)、画像ファイルなどが挿入されていないにもかかわらず異常にファイル サイズが大きく何MBもあり、開くものの動作が重たい、または固まったり強制終了するような状況です。
3段階で、処置をしていきます。
<1. バックアップ>
こういった状況の場合は、いつ何時ブックが壊れ開けなくなってしまうかもしれないので、ファイルをバックアップ(コピー)しておきましょう。
これは鉄則です。
<2. オブジェクトの確認>
実はこの現象、よくいただくお問い合わせの1つです。
以外に原因となっているのが、画像ファイルや図形などオブジェクトの見落としです。
バックアップ後に、シートのどこかにオブジェクトが入ってないかを確認します。
オブジェクトの存在を確認する早い方法は、[ページ レイアウト]タブ-[配置]グループ-[オブジェクトの選択と表示]ボタンをクリックし、右に表示される[オブジェクトの選択と表示]作業ウィンドウです。
各シートの作業ウィンドウに何も表示されなければ、オブジェクトは存在なしです。
存在があったときは、作業ウィンドウで選択し、確認して削除しましょう。
以前の事例で、空のテキスト ボックスが無数に存在しており(Excelでは、何も書かずに確定された空のテキスト ボックスは透明で見えない)、ファイル サイズが膨らんでいたケースが何度もありました。
もしかしたら、これでファイル サイズも小さくなり、解決するかもしれません。
<3. ブックの作り直し>
オブジェクトもなく解決しない場合は、原因を追及するよりもブックを作り直すのが一番です。
ブックを作り直すときは、シートのコピーはしないようにします。
新規ブックを作成し、必要なデータ範囲のみをコピーして、貼り付けます。
貼り付ける際、必要に応じて[値の貼り付け]など、最小限の情報をコピーするようにしてください。
データのコピーが完了したら、ブックを新しい名前で保存します。
ファイル サイズと動作の確認を行ってください。