No.003
テキストボックスの内容の編集をできない設定にする
2003/2007/2010/2013/2016
フォームに並ぶ、テーブルのフィールドと連結したテキスト ボックスなどで、内容の編集ができないようにする方法です。
フォームにデータは表示しておきたいが、参照整合性などの設定により、いじられたくないということがあります。
では、よくあるパターンをご案内しましょう。
フォームをレイアウト ビュー、またはデザイン ビューにし、[プロパティ シート]を表示しておきます。
設定するのはプロパティ シートの[データ]タブ、[使用可能]プロパティと[編集ロック]プロパティ、どちらも[はい]か[いいえ]の設定ですが、その組み合わせによって、コントロールの状況が変わります。
<規定値>
[使用可能]プロパティは[はい]、[編集ロック]プロパティは[いいえ]の状態が既定となっています。
この状態は、問題なくコントロールを選択、内容を編集することができます。
<[使用可能]いいえ[編集ロック]いいえ>
規定値から、[使用可能]プロパティだけを変更して[いいえ]、[編集ロック]プロパティは[いいえ]の状態です。
このとき、コントロールはグレーになり、カーソルさえも置くことができなくなり、編集できません。
<[使用可能]はい[編集ロック]はい>
規定値から、[編集ロック]プロパティだけを変更して[はい]、[使用可能]プロパティは[はい]の状態です。
このとき、カーソルは置くことができますが、編集できません。
<[使用可能]いいえ[編集ロック]はい>
規定値からともに設定変更し、[編集ロック]プロパティは[いいえ]、[使用可能]プロパティは[はい]の状態です。
このとき、カーソルを置くことができなくなり、編集できません。コントロールは元の色になります。
たぶんこの設定の組み合わせが一番利用されていると思います。
では1つ、おまけの設定です。
<[タブストップ]いいえ>
[タブストップ]プロパティというのは、「Tab」キーを押してコントロールの選択を移動していくときに、ストップさせるかどうかの設定です。
プロパティ シートの[その他]タブにあり規定値は[はい]、コントロールを選択、カーソルが配置できます。(先の[使用可能]、[編集ロック]の両プロパティは規定値設定)
では、[タブストップ]プロパティを[いいえ]にします。
「Tab」キーを押していくとき、そのコントロールにはストップせず抜かされます。
しかし、コントロールをクリックなどするとカーソル置くことができ、編集できます。
この設定は、たいがい編集することはないがたまに編集することもあるような場合に便利です。